新着情報>「マスキングテープでクリスマス」展示終了とリメイク作品制作

2023年1月9日 徳島県立障がい者交流プラザの展示「マスキングテープでクリスマス」が終了し、リメイク作品を制作しました。

11月13日に徳島県立障がい者芸術・文化支援センターで開催したワークショップ「マスキングテープでクリスマス」での制作をもとに、12月に当方と学生とで装飾を加えました。この間、来場者の方にも吊るしてあるマスキングテープでソックスを作っていただき、多くの方のご協力のおかげで豪華な装飾が完成しました。

完成時の装飾

 クリスマスが終わったので撤去しなければなりませんでしたが、せっかくここまで仕上がった作品がゼロになるのは名残惜しく、もったいなくもあるので、リメイク作品を作る可能性を探っていました。場所や展示期間、作業のしやすさといった条件も勘案し、新たな作品は季節を問わず恒常的に展示できる普遍的な形態が適当だと考えました。
 そこでたどり着いたのが「円」です。何の装飾もない無機質な廊下の壁が新たな舞台となるので、見ている方がホッとし、心がふんわりと軽くなるような柔らかな形を意識しました。
 作業当日は設置したものをすべて外し、フィルムシートとテープの芯を使ったものは元々の制作時の形に戻してそのまま保管。壁に直貼りしたものはすべて剥がし、剥がしては円に貼り付けるという作業をひたすら行いました。貼り重ねても貼り重ねてもまだ重ねられ、しかも重ねるたびに異なる表情が見えてくるのが楽しく、夢中で貼っていきました。

剥がしたテープを円の上に貼り付けていきます。円の下地もマスキングテープで。
撤去後のギャラリー。本当に何の跡形もなくきれいに剥がれました。

 最終的に、クリスマス装飾に使ったテープも、制作中に仮止めのために使ったテープもすべて一枚残らず再利用し、ギャラリー一室分の装飾画3種類の大きさの10個の円にまとまりました。クリスマス装飾には光沢のあるテープやシールもたくさん使ったので、これらの円も光の反射や角度によって見え方が違ってきます。徳島県立障がい者交流プラザ1階のプラザギャラリーの外側(廊下側)の壁に展示してありますので、よろしければご覧ください。今後数カ月はこの場所に留まるようです。

会場はこちらです。